宮城敦子の薬剤師クララがいく！

先日買った「ほんとうは怖い沖縄」（仲村清司著）。
沖縄の歴史とか慣習なども織り込まれているから、
好奇心がくすぐられる興味深い本だ。
ジュンク堂でも売上1位を誇っていた。


さて、高校生の甥に「おもしろい本だから是非読んでみて！」と薦めた。
内容を端折って話したけど、イマイチの反応だったので、
やっぱり体育会系の彼は、くいつかないか～
と、思いきや！
「俺さ、不思議な体験をしたことがあるよ。」
と言いだした。
「いつっ！どこでっ！どんなっ？」
興奮した私を横目に淡々と喋りはじめた。


2年前、彼が中学生のころ。
家のソファにころがって本を読んでいたら
いつの間にか眠ってしまったらしい。
彼の記憶では夜11時ごろだったという。
人の気配がして、目が覚めたらしい。
いや、逆かな？
目が覚めて、人の気配だっけ？
ま、いいや。


まだソファに横たわったまま、天井を見上げていた彼は、
ついに不思議ワールドを垣間見たのだ。



↑　斎場御嶽から久高島を拝む・・・
　　「ほんとうは怖い沖縄」の表紙カバーと同じところを写しました。



「見たことのない、どこかのじいさんの顔が、オレの顔の前に現れたわけさ。」
「ぎゃ～、・・・・怖かっただろ～？」
「ううん・・・そのじいさん、やさしいジラ～でさ、笑っていたば～よ～。」
やさしい顔、笑うユウレイって、聞いたことない。。。


彼は続ける。
「一瞬おれは固まってしまったけど、そのじいさんは笑いながら
ひゅ～っと天井にのぼって、天井よりも高いところへいった感じだったなあ。
それだけなんだけど、なんか不思議でよ～く覚えているんだ。」
強烈な印象だけが残っているらしい。
でも、やさしそうで笑っている顔でよかったね。


「そういえば・・・そのころからじゃん？学校の成績が劇的によくなったのは！」
と、思いつきで言った私に
「それは、オレの努力。実力！」
と、言ってのけた。
いやいや、ご先祖様のご加護だと思うよ。


彼は「ほんとうは怖い沖縄」を読むつもりらしい。
彼が「怖い体験」といわず、あえて、「不思議な体験」と言ったことが
印象的だった。


そして・・・私の不思議体験は、また、いつか～。